
What is 企業養蜂
近年、様々な分野で養蜂が注目され、取り組む形が広がっています。例えばサラリーマンが定年退職後にミツバチを飼い始めるなど個人による「趣味養蜂」に始まり、都市部の緑化や生物多様性の保全などを目的にビル屋上などで展開する「都市養蜂」、さらには生きた環境学習として教育分野へ活用するといった展開も見られます。そんな中、当社に企業様から「うちのビルでも養蜂を始めたいのだけど、やり方がわからないので手伝ってもらえませんか?」などのお問い合わせをいただく機会が増えています。こうしたお声をもとに、企業様の養蜂活動をサポートすることを目的として、初めての企業様でも養蜂をスムーズに始められるよう、「日本最古の養蜂問屋」の当社が研修プログラムとスタートキットをセットにしてご提供させていただくのが、「企業養蜂」です。
企業様による養蜂は欧州が先駆しており、ポルシェやロールスロイスといった名だたる自動車メーカー様が積極的に取り組んでいます。また日本国内においても、社会貢献やSDGs活動の一環で養蜂を採用する企業様が現れています。
ミツバチの飼育を通して、自然環境を自らに関係する事柄と認識し、地球規模の環境問題に取り組むことで、企業養蜂はSDGsや社会貢献活動への積極的な参加を行うことになります。
また、生きものを共に育てる活動を通して、社内コミュニケーションの活性化や社内サークル活動などにもご活用いただけます。
SDGsの活動に
資源の浪費や自然環境の破壊などに起因する「エネルギー」「気候変動」といった地球規模の課題を無視できなくなってきました。2015年、国連ではSDGs(持続可能な開発目標)を採択し、2030年までの達成に向けて、世界の国、企業、人々に参画と実行を呼び掛けています。当社は1887年以降、人とミツバチの営みである「養蜂」に永く関わってきました。ミツバチがもたらすはちみつやローヤルゼリーなどはまさに自然の恵みであり、それらがいかに尊く、いかに価値があるものかを、わたしたちは知っています。だからこそ、すべての生き物が命をつなぐことのできる豊かな自然を守り継いでいきたいと願います。「ミツバチが健やかに生きていける環境は、人にとっても良い環境」。その考えから、わたしたちは養蜂をSDGsへの行動=ACTIONと位置付けました。そして、SDGsの達成に大きな役割が期待される企業のチカラに目を向け、「企業養蜂」のプログラムをこしらえました。多種多様な業種で企業の社員の皆様に養蜂を体験してもらい、ミツバチとふれあうことで地球環境の大切さを考える契機にしてほしいと考えています。
SDGsの目標(ゴール)への貢献
ミツバチは植物の花粉を媒介し、植物を生育、繁栄させます。みどりの源

CO₂をO₂に
植物の光合成で二酸化炭素を吸収し、酸素を生み出し、地球温暖化の防止に寄与します。二酸化炭素の削減だけでなく、酸素を生み出すことから「積極的なSDGs」となります。

食料生産
植物は受粉によって実を付けます。人々の食料となる野菜や果物の多くはミツバチの働きで栽培されており、農業分野で「花粉交配用ミツバチ」が活躍しています。2011年、国連環境計画(UNEP)は「世界の食糧の9割をまかなう100種の作物のうち、70種以上はミツバチが受粉を媒介している」と報告しました。人類の「食」を支えているのがミツバチです。

生物多様性の創出
生きものの食物連鎖(食う・食われるの関係で結ばれるつながり)の出発点が植物です。多様な植物こそが生物多様性を創出します。昆虫の媒介で受粉が行われる虫媒花と言われる植物の種類は非常に多く、ミツバチがその繁栄に役割を果たしています。
養蜂とSDGsの関係
世界の主要な食糧の70%の受粉をミツバチが媒介
→ミツバチがいないと様々な食糧が食べられなくなるかも!?
ミツバチが受粉を媒介する主な食糧




